チュニジアのモナスティール大学と石鹸を開発中

2022年8月、チュニジア共和国で第8回アフリカ開発会議(TICAD8:The 8th Tokyo International Conference on African Development)が開催されます。アフリカ開発会議とは、日本政府が主導し、国際連合(UN)、国連開発計画(UNDP)、世界銀行、アフリカ連合委員会(AUC)と共同で開催されているアフリカの開発をテーマとする国際会議です。

わたしたちのプロジェクトでは、このTICAD8に向けてチュニジアのモナスティール大学ヘルスサイエンス学科(Higher School of Health Sciences and Techniques, Monastir University)の学生のみなさんと一緒に、チュニジア産原料を使った石鹸作りに挑戦しています。

その一番の目的は、モナスティール大学の学生のみなさんとオンラインなどでの交流を通じて、日本のことを知ってもらうと同時に、わたしたちがアフリカやチュニジアのことを学ぶことにあります。

また石鹸作りで、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の「3.すべての人に健康と福祉を」「8.働きがいも経済成長も」「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」「12.つくる責任 つかう責任」の達成を目指しています。

新型コロナウイルスの対策では、手洗いや手指の消毒は大切です。ですが、わたしたちはこれまで東亜大学で講演をしてくださった「ペシャワール会」の中村哲さんや「ロシナンテス」の川原尚行さんから、アフリカでは衛生環境を維持したり、改善していくことが難しいことを教えていただきました。

そこでチュニジア産原料を使い、気軽に衛生を維持できるような石鹸を作りたいと考えました。そして、開発した石鹸はチュニジアで製造・販売することで現地の雇用も創出し、また難民キャンプなどにも届けようと計画しています。

 

現在、モナスティール大学の学生みなさんは、石鹸に利用できるチュニジア産原料のリサーチや試作品作りをおこない、わたしたちは試作品の評価試験や改善点のアドバイスなどをおこなっています。

新型コロナウイルス感染症の影響による原材料価格の高騰や物流の遅れなどから試作品作りも簡単にはすすみませんが、オンラインで意見交換をおこないながら、石鹸作りをすすめています。

ぜひ、応援をよろしくお願いします。